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足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一
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2020年3月13日更新

アペール症候群(Apert syndrome)の足に関する質問集

アペール症候群と整形外科?
 アペール症候群は頭の形、手足の形に障害があり整形外科、形成外科で手の形を改善する手術が多く行われています。足の変形に対する靴の調製を行うと歩くのが楽になりますが、他の病院では、それほど行われていません。

足の母趾が太く短いのが特徴です。指ばかりではなく、縦アーチが高くなります。アペール症候群の足のトラブルは重症なので、充分に厚い中敷きを作る必要があります。そのため、厚い中敷きの脱着できる深さのある靴が必要です。

アペール症候群の足のトラブルは?
アペール症候群の足のxp trace  アペール症候群の足を立った状態で横からX線写真を撮ると、縦アーチが高くなっています。そのため、足指の付け根と踵に体重が強く掛かります。

アペール症候群の足のフット・プリント  アペール症候群の足のフット・プリントを取り、体重分布を見ます。インクの色が濃い、X印の所に強い胼胝(タコ)ができています。つまり、足の裏に掛かる体重が不均一になり、裸足、普通の靴、平らなインソールでは胼胝や痛みに悩まされます。


アペール症候群の足の靴は?
シャウム ドイツ製のやや堅いスポンジの様な樹脂(シャウム)で型取りをします。
写真の足はアペール症候群ではありません。


陽性モデルとインソール シャウムから作った陽性モデルに合わせて、厚いオーダー・インソール(特注の中敷き)を作ります。

厚い中敷きを作るには?
アペール症候群のオーダー・インソール(特注の中敷き)は、病院では条件を満たせば健康保険など公費で作れます。費用については、「足底挿板の費用」を御覧ください。大人で1年6ヵ月に中敷き1足分、子供では約1年ごとに作れます。

高田馬場病院は狭いので、できれば麻布整形外科クリニック新所沢清和病院に御来院ください。

私の病院に御来院出来ない方は、シュリット社に御相談ください。

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