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足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一
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2017年1月28日 第13回 日本整形靴技術協会学術大会_愛知大会_名古屋市_抄録

 

パンプスのインソールに適切な素材



井門直子(1)、町田英一(2)、久世泰雄(1)、天笠亜衣子(1)

(1)株式会社アルカ、(2)高田馬場病院整形外科


目的
 2016年IVOの調査結果 (パンプスを履いた際の開張足と疼痛の関係 ) から、開張度合いに関わらずパンプスを1日履くと9割の患者は足に痛みを感じていることが分かった。その中でも、開張度合いの高い患者は、パンプスを履き始めてから1時間以内に60%の患者が痛みを感じており、開張度合いの低い患者は35%なのに対して痛みを感じやすいことが分かった。また痛みを最初に感じる箇所は、足趾背面、足側面が、それぞれ41%だった。
 痛みの原因の1つとして考えられる開張足が及ぼす影響として、センターポールが下がり、足が靴の中で前に滑ることにより足趾背面、足側面に摩擦が起こり、痛みを感じやすいのではないかと考え、今回の調査を行なった。

仮説
 足底挿板が装着できないパンプスの場合、インソールに使用する素材が重要であり、適切な素材を選ぶことで、足が開張する時間を遅らせることが出来る。それにより長い時間痛みを感じずにパンプスが履けるのではないかと考えた。
対象と方法
性別 : 女性
症状 : 開張足 (荷重時と非荷重時の足囲の差が10mm以上の患者)
足囲、足幅、センターポールの高さを、パンプスを履いて1時間、3時間、6時間、9時間毎に計測する。その際に痛みを感じているかどうかアンケートを行う。
パンプスに密度、硬度の違うマテリアルをインソールに使用し、時間の経過とともに痛みの感じ方を観察する。

dr-machida.com 2017年2月10日更新