dr-machida.com 足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一 |
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2015年9月5日17:00 ~ 18:00 第15回 関東足の外科研究会 特別講演_抄録 於 : ベルサール新宿グランドコンファランスセンター(住友不動産グランドタワー) 20年間500例の外反母趾、強剛母趾手術の変遷と将来の手術器具の特許戦略町田 英一 (まちだ えいいち) 高田馬場病院整形外科 (Takadanobaba hospital) 日本大学整形外科兼任講師 演者の外反母趾手術の特徴は、(1) 母趾の軸回旋を矯正する。 (2) 外観の矯正力が良い (3) 皮切が目立たない (4) 手術当日からトイレに歩ける (5) 足関節ブロックにより麻酔の負担が軽い (6) 再発予防のため術後にもドイツ整形靴、オーダー・インソールを用いる、 術式は、(1) 町田式手術、つまり第1中足骨基部のchevron 骨切りを行い、遠位のピンで軸回旋を母趾の爪が正常に背側を向くまで、90度回す事もある。第1,2中足骨間をキャニュレーテッド・スクリュー 2本で固定する。スクリューは約4ヵ月後に透視下に抜去する。 (2) Akin法 母趾基節骨のclosing wedge osteotomy を行う。固定は2mm のPLLA を用いる。 町田法 Akin法を短時間で行うために、新規の医療機器を開発している。(1)マチスクリュー、 抜去が極めて容易なスクリュー。(2) マチミルによりマチスクリューの抜去が容易になる。 (3)Xray ruler pin、 X線写真で適切なPLLAの長さが計測できる。 これらは、特許取得、申請中である。 従来、医療器具に関する特許は少なかったが、近年、国際的に重要性が認識されている。 特許庁のデーターベースはIPDLが終了し、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)が2015年3月に開始された。近隣諸国も特許を順守するようになって国家戦略として重要視されている。 「外反母趾手術は数百の方法があるから、良い方法が無い」 と言われているが、いくつかの術式を組み合わせる事で良い結果が得られると考えている。 |
dr-machida.com 2015年7月31日更新 |