dr-machida.com 2014年9月19日更新

子供靴に関する質問集

子供の靴を選ぶ注意点は?
 子供の足は柔らかく靴による影響が強く出ます。成長の過程で適切な形態を保つ事が重要です。 靴は大き過ぎても、小さ過ぎても良くありません。

子供の靴はいつ買い換えたら良いのでしょうか?
 子供の足の成長は個人差が大きく、また一定ではなく、特に早く成長する時期(growth spurt)があります。成長が早い時期には6カ月程度で買い換える必要があります。

この写真は14歳女児、ハンマートォー。第2,3趾がカナヅチのように曲がっています。靴が小さいため、親指は爪の角を切りすぎる深爪であり、その結果、既に巻き爪になっています。第2趾の爪も靴に押されてつぶされています。
靴は大き過ぎても、小さ過ぎても良くありません。

 子供は靴が少しくらい小さくなっても親に言いません。子供が言うのは余程きつくなった時です。2-3週間ごとに親がチェックしてください。

 また、上の子のお下がりは良くありません。ので好ましくありません。きれいな靴だからもったいないと思ってしまいますが、踵の押さえ(heel cup)がゆるくなっていて、靴の踵の底が減っているため良くありません。靴の耐久性は踵と靴底で決まりますから、上から見て判断すると間違えてしまいます。

大きめの靴はどうやって履いたら良いのでしょうか?
 あまり大きめの靴は履けません。子供はすぐに大きくなるからと言って、親はつい、大きめの靴を買ってしまいますが、例えば1cm大きい靴を履くと、大人の足に比例換算すれば2cm、2サイズ以上大きい靴と同じです。そんなぶかぶか靴では歩き難いでしょう。

  靴が大きいからと靴のつま先に靴下や紙をいれるのもいけません。紐靴は調整が効くので優れています。

 「子供の足はすぐに大きくなるから靴がもったいない。」と思うでしょう。すぐに大きくなる大事な時期だから足に合ったの良い靴が必要なのです。
 「子供はすぐにお腹が空くから食事を与えない。」とは考えないでしょう。成長期だから食事も靴も良い物が必要なのです。親は経済的に大変ですが、必要なのだと言うことを国民が理解すべきでしょう。

子供が可愛い漫画の絵の靴をほしがりますが、買って良いでしょうか?
 子供の靴は親が選んでください。子供は靴の性能では無く漫画のキャラクターなどで選んでしまいます。キャラクター靴は漫画の作者に多額の著作権料が支払われ、靴に本当に大切な部分のコストは減らされています。親が賢く、しっかり選んで、子供の健康に良い靴を履かせて欲しいと思います。

子供には裸足が良いと聞いたのですが本当ですか?
 柔らかい土や砂の上では裸足が良いと思います。フローリングで運動する場合には裸足は好ましくありません。体育館の板の床では紐靴の運動靴が必要です。

 外反扁平足のお子さんでは踵のホールドがしっかりしていて、中敷きの入った靴が向いています。

外反母趾の小児でも中敷きの入った靴をお奨めします。この写真は8歳女児。小学校5-6年の女の子では既に1-2%くらいが外反母趾です。外反母趾はハイヒールだけが原因では無いのです。

内反足傾向のあるお子さんでは、矯正靴が良いでしょう。この写真は8歳女児、軽い内反足です。

 一方、こちらは外反足です。扁平足も伴うので外反扁平足と呼ばれます。

つまり、良い靴とは靴は床の材質と運動、個人差により異なります。学校指定の靴は困りものです。すべての子供に同じ靴を履かせていることは日本の靴医学の後進性を示しています。日本の一部の研究者が述べるような裸足教育説は欧米では認められていません。砂の上など以外では、裸足教育は良くないと思います。粗悪な子供靴よりは裸足の方がましかもしれません。欧米の優れた子供靴を学ぶべきだと思います。

子供がいつも左右の靴を間違えて逆に履きますがなぜでしょうか?
 いつも左右逆に履くのならば、そのお子さんは間違えているのではなく、わざと逆に履いてるのです。おそらく大きすぎるゴム止めの靴を与えているのでしょう。お子さんは左右逆に履けば脱げにくいことを知っているのです。
紐靴を履かせて、靴紐は脱ぐたびにほどき、履くたびに親御さんが結んでください。まず、親が手本を見せて紐靴を履いてください。靴に関しては子供の教育問題よりも親の教育問題が先だと思います。

子供は靴の紐を結ぶのを嫌がります。どうしたら良いでしょうか?
 教育の問題です。靴の紐をしっかり結ぶ癖を付けさせてください。難しければ面テープ (商品名 : マジックテープ ) でも良いでしょう。面テープは紐の次に優れています。ゴム止めの靴は履きやすいですが、脱げやすいので良くありません。

 日本の学校では靴の紐を結びなさいとは教えません。靴を早く履き替えなさいと教えていますが足には良くありません。

 それどころか日本では健康教育が遅れていると思います。例えば、学校の先生が職員室でタバコを吸うのは先進国では許されないことです。

なぜ日本には良い子供靴が少ないのですか?
 売れないからです。日本では教育者も親も靴に対する認識が低く良い靴を作っても売れないからです。子供靴は2,000円が売れすじで、キャラクター靴では、その価格の多くは漫画の著作権料です。良心的な靴メーカーは気の毒だと思います。

 過去に数社が健康に良い子供靴を試作していますが、ことごとく失敗しています。靴メーカーでは外国の子供靴も良く研究しており、私の言っていることは充分に承知しています。普通の靴屋さんは「町田先生は学者だから、実情を知らない。」と言うでしょう。靴メーカーの立場では他のメーカーや大切な顧客である教育者の攻撃になってしまうために、私ほど辛口の意見は言えません。私は靴医学の研究者として良心から当然の事を言っているだけです。 良心的な靴屋さんが発展し、日本の靴のレベルを上げるために、このサイトがお役に立てば幸いです。


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