2017年9月16日 9:55 ~ 10:30 第31回 日本靴医学会学術集会_抄録
会場 : 第2会場 (奈良100年会館 2階 中ホール)
主題 : 新しい靴作成の試み
新しい、インソール入れ替えが容易な袋状室内スリッパ : マチスリッパの試作
町田 英一 (まちだ えいいち)
高田馬場病院整形外科 (Takadanobaba hospital)
【目的】
インソールを容易に調整できる、日本家屋の室内に適した履物 ( 商標 マチスリッパ )を試作し良好なので紹介する。
【方法】
マチスリッパはジャージ素材の袋状部とネオプレーンゴムのアッパーから成る。本体は袋状で伸びる材質のためインソールの形は広く対応できる。また、厚さも変えられるため10mm 程度までの脚長差にも対応できる
【結論】
足の形に合わせて適切な形状に作成したインソールが靴に使用され、多くの疾患で有効性が示されているが、外反母趾、扁平足、胼胝、魚の目などの例に対して屋内用ではサンダル型でインソールを上から入れ変える履物を使用して良好であった。しかし、上から入れ替えるサンダルでは硬いインソールの素材に対して柔らかいライニングを用いるが、インソールの修正にはライニングを剥がしてから、再度貼る必要がある。そこでインソールが簡単に交換できるマチスリッパを開発した。
マチスリッパに入れるインソールの脱着、修正は極めて容易であるため、外反母趾、強剛母趾、扁平足、ハンマー・トウ、胼胝、魚の目、糖尿病性足症、脚長差など多くの足の疾患に応用できると考えている。
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