Dr町田_2015_中部整災_金沢市_抄録
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足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一
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2015年4月10日、11日 第124回中部整形外科災害外科学会学術集会_金沢市_抄録

 

高齢者における巻き爪、外反母趾の保存療法



町田 英一 (まちだ えいいち)

高田馬場病院整形外科 (Takadanobaba hospital)



【目的】
  高齢者では巻き爪、外反母趾の合併が多く、足の痛みで長時間の歩行が制限され る。巻き爪に対して爪矯正、外反母趾に対して装具を用いているので検討する。
【方法】
  巻き爪に対してマチワイヤMDによる爪矯正を1-2ヵ月毎に行い、緩徐な爪矯正、 (gradual orthonixy) を数ヵ月から数年間続ける。外反母趾には厚いインソールが外せるドイツ 整形靴に対して、足底挿板を作成する。1996年から2013年まで3年間以上、爪矯正と足底挿板 を併用した65歳以上の24例について検討した。
【成績】
爪矯正は爪が堅過ぎて矯正不足の例が多く、厚い爪は電動ルーターによる abrasion、痛みの強い期間には cotton packing など併用して全例痛みが消失した。8例は1年間以 上経過してから再発し、矯正を続けている。足底挿板は 2004年までは運動靴に使っていた が、2005年以降はドイツ整形靴にしてから効果が高いと思われた。
【結論】
高齢者の巻き爪、外反母趾の合併例が多く、巻き爪と母趾変形の関係が示唆され た。歩行を改善するために両者の併用が有用であると考える。

dr-machida.com 2015年2月25日更新