Dr町田_2014_日本靴医学会_福岡市_抄録
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  足と靴の医学 / 整形外科医師 : 町田英一  

2014年9月26日、27日 第28回日本靴医学会学術集会_福岡市_抄録

 

マチワイヤMDによる爪矯正とドイツ式の厚い足底挿板



町田 英一 (まちだ えいいち)

高田馬場病院整形外科 (Takadanobaba hospital)



【目的】
 巻き爪の原因の一つに足に合っていない靴が挙げられる。 2012年から13年にマチワイヤMD ( tama-medical.com )による巻き爪治療を823人に行い、そのうち外反母趾、扁平足、ハンマー・トウを伴う43例に対して足底挿板 (オーダー・インソール) とドイツ整形靴を使用したので検討する。
【方法】
 マチワイヤMDは巻き爪矯正用の医療機器で、超弾性、形状記憶合金のワイヤである。爪に2カ所の穴を開けて挿入、接着剤で止めるので、一定の矯正力が長期間持続するため強い矯正力が得られる。従来の市販靴には薄いインソールしか入らないが、ドイツ整形靴では、元の厚いインソールが取り外せるので、充分に厚いオーダー・インソールを入れる事ができる。

【成績】
 巻き爪と同時に足部に痛みのある外反母趾32例、扁平足11例にインソールを入れ歩行が楽になった。外反母趾では母趾の回旋により爪に掛かる床反力が変わり巻き爪の原因になっていると思われる。扁平足、ハンマー・トウでは指先に力が入り難くいために巻き爪になり易いと考えられる。
【結論】
 マチワイヤMDによる爪矯正では、足変形の合併が多く、インソールが有効であると考えている。

dr-machida.com 2014年6月26日更新