dr-machida.com
2013年2月22日第9回 日本整形靴技術協会学術大会 福岡市 にて発表
外反母趾、扁平足に伴う変形性リスフラン関節症 (抄録)
Osteoarthritis of Lisfranc joint with hallux valgus, flat foot. (abstract)
高田馬場病院 整形外科 町田英一
Eiichi Machida, M.D.
Takadano-baba hospital, Department of Orthopaedic surgery, Tokyo, Japan
リスフラン関節の骨折や脱臼の例は多く報告されているが、慢性例の報告は少ない。外傷の既往が無い変形性リスフラン関節症について報告する。
[症例] 女性24例、男性1例、年齢は18から70歳、外反母趾22例、扁平足3例
[結果] 足背に痛みがあり、骨隆起を認める。X線写真では同関節の変形、骨棘形成が見られる。MRI では強い炎症所見がある。治療は12例はオーダー・インソール、4例は靴のタンの加工を行った。3例は手術、骨棘切除を行っている。整形靴にオーダー・インソールを処方した例では痛みが軽減した。骨棘手術により圧迫による痛みは消失した。手術後も整形靴とインソールで経過観察している。
[考察] 一般的にX線写真を臥位(寝た位置)で撮り、立位(立った位置)で撮らない事が多い。リスフラン関節症は痛みが強く、適切に診断、治療すれば治療効果が有るので、詳細に検討する事が重要であると考える。
町田のホームページに戻る